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moonandoceanhawaii’s blog

ゆらゆらと 波にゆられて 思うこと

怪我や病気をしなくてはならないとき

youtu.be

 

ある日の夕方 ビーチパークまで 波チェックに行くのに 車をドライブして

いた時、どうしたら 3週間ぐらい仕事を休めるかな?と ふと思ったのです。

当時 私は ノースとイーストに 二つ オフィスがあり イーストには 週末

しか 行かないのですが だから どの週も 大抵 朝の9時から 夜7時まで 

時には 8時近くまで 予約でいっぱいで ランチを食べる時間もありませんでし

た。もっとも お腹がいっぱいになると だるくなるので 仕事中は ほとんど

食べずに 食べるとしても 木の実や ドライフルーツで しのぎます。

週末以外は 自宅か でかけて仕事をするので 丸一日休むということを ほとんど

せずに 長いこときました。なぜなら 痛みを抱える人たち、具合の悪い人たちは

今 会ってほしいからです。

が そんな スケジュールの中 副腎と甲状腺が 長期間にわたる 体のだるさに

影響しているように思え 長期の休みを いかにして取るか?ということを 考え

たのでした。

答えを 出さぬまま 翌日になりました。

いつものように 薄暗いうちに家を出て 海に向かいました。

いつもと違ったのは 波のサイズが上がってきているのに いつものメンツが 駐車場

にいなかったことです。それと そんなコンディションにもかかわらず 私は まだ 

半分眠った状態でした。

それでも いつものように 車から板を下ろし 太めのリーシュコードど パドルを 

抱え ビーチに向かったのです。

向かって 右側のポイントには すでに 5フィート以上のうねりが入ってきていま

す。(実際は10フィート)

左側のポイントは うねりの向きが ダイレクトにヒットしていないために 一回り

小さく、シーズン開けたばかりのその日は 左側のポイントに入ることにしました。

セットの波が来て テイクオフしようとすると 横に流れる潮が 水を抉り取り 波

が 思いがけないところで 惚れ上がり 板から落ちました。

「あ〜〜、まだ寝てるよ自分」と思いながら 再び板の上に立ちパドルで沖に戻り

ながら 波が大きくなってくるから 目覚めなきゃダメ!と 心の中で言い聞かせたの

でした。 

そして ちょうど 次の波が来て それにテイクオフしたのです。

すると 最初と同じ状態で 波に 足元をすくわれ 水の中に落ちました。

と その時 サーフボードについている フィンの一つが 左腿の裏側に あたったと

思った瞬間 何かが体の中に入ってくるという感覚がありました。

不思議なことに プラスチックのフィンが 皮膚の表面を突き破り 筋肉の奥まで

入り込んでいるのに その瞬間全く 痛みを感じなかったのです。

フィンのエッジは 決して シャープではありません。

ファイバーグラスのフィンであれば 固いのですが その日私が使っていたフィンは

プラスチックで ファイーバーグラスのに比べると 多少 柔軟性があります。

今 考えても 波の力がなかったら あんな風には 切れてなかったなと思っているの

ですけど 水の中で 板が 波に押されて フィンがさらに深く 入り込むのを感じ

たので 急いで ボードを押しのけて 水中で傷を確認したのでした。

触れると 傷の中に指が入りました。「shit!」急いで ボードを引き寄せると その

上に正座しました。その方が出血が少なくて済むと思ったのです。

その1週間前、近くのポイントで サメに足を食いちぎられた人がいて 急いで岸に

向かわなければ 出血のリスクだけでなく サメとディールするというリスクもつい

てくると とっさに思ったのです。

運良く 後ろで波が崩れ それをキャッチして 波打ち際の近くまで来ました。

車に着くまで 傷は見ない方がいいと思いつつも どれだけ出血しているのか気になり

自分の座るボードを見ました。思ったほど 出血していないようですが 時間が

かかっては この先 何が起こるかわかりません。岸までの あとわずかの距離を 

パドルで進み 水際で急いで リーシュを外し ボードを抱えると 左脚が 思う

ように動かないことに気づきました。それでも 誰もそこにいはいないのです。

ようやく岩場を登り 脚を引きづりながら通りを渡り 隠してある鍵を探り ドアを

開けました。海水で濡れたままのボードを そのまま積み込んでいると いつものメン

ツの一人が 通りがかりに車を止めました。が 怪我には 全く気づいてない様子で 

喋り始めたのです。それで 後部座席に積んであるタオルの中から 赤いタオルを 

とってももらうと それを傷の上に巻きながら 怪我をして急いでいるから またあと

でと言って 立ち去りました。車を走らせ 時計を見ると 6時45分です。

無理と思いつつ 近所のクリニックに電話をします。当然留守電ですが ドクターの

携帯番号が 留守電にありました。それで 朝早いと思いつつ かけるしかないので

かけたのです。その日は クリニックが休みの日。ドクターは 隣町の総合病院に

急患で言ってくれと言いました。が 私は どうしてもそのドクターに 縫合して

もらいたかったのです。なぜならこのドクターは 趣味でウクレレを作るほど 手先が

器用な人で 傷が大きくて深いならなおさら 手先の器用な人の方がいいと考えたの

です。それで 嘘をつきました。出血がひどくて 隣町までは 一人で運転していけな

いと。実際出血は 思ったほどひどくなかったのです。すると15分後に クリニック

で落ち合うことになりました。私は 一旦家に戻ると シャワーで 傷口を洗い

手術しやすい服に着替え 再び車に乗り込み クリニックに向かいました。

その時にはもう 膝が曲がった状態で 伸ばすことができませんでした。体は 常に

守る方向に働くので 切れた組織が繋がるために 脚をまっすぐ伸ばせなくなっていた

のです。この状態は 約1ヶ月続きました。

手術台の上に腹這いになると ドクターが これは深いねと言いました。

17年来の知り合いで 私の波乗りを知っているので 最初 脅かすために 冗談を

言っているのだと思いました。それで 嘘ばっかり、どれぐらい?と聞くと 指が

全部入るぐらい深いというのです。ラッキーなことに 大動脈を外してるよと言われ

ました。見たかったら 携帯で写真撮れるよと言ったのですが 見たら 気絶するか

吐きそうで 断りました。

傷は L字の 鉤裂きに さらに Lの角を通るように 斜めの傷もあり ドクターが

しばし どのように 縫合しようかと思案しているのが伝わりました。

治療が終わり家に戻ると クライエントに電話をして この先2週間は 仕事をしない

ことを 伝えました。

その中に 消防署の所長だった人がいて 深い傷は 深いところから表面に向かって

治っていくから 2週間じゃ 無理だと思うと言われ 3週間に伸ばしたのです。

ベッドに横になりながら 昨日の夜のことを思い出しました。

私は 3週間の 休みが欲しかったんだ。本当に その通りになりました。

が この怪我は それだけではなかったのです。

 

*長いので 次に 続く